社会人としての意識は、説明を聞くだけでは身につきません。学生自身が考え、意見を交わしながら学ぶ機会が重要です。本コラムでは、授業事例を紹介し、社会人として求められる考え方を主体的に学ばせるための指導の工夫について考えます。

8つの意識は働く上で大切ですが、学生時代から心掛けておくと良い意識です。(本校では、これらに「健康意識」をプラスしています。)しかし、頭で理解していても、実際に行動に移せなければ意味がありません。どのように学生たちにこれらの意識を理解してもらい身につけていくのか、3つの事例をご紹介したいと思います。

実務実習を通して、学生たちは、スタッフやお客さまとのコミュニケーションの取り方やかかわり方、お客さまが何を求めてサロンに来店されるのか、そしてどのような意識を持って仕事に携わればよいのかなど、たくさんのことを学びます。
<実際の授業で聞いた学生の気づきと8つの意識(例)>
| 学生の気づき | 8つの意識 |
|---|---|
| 間違えてしまったことを次に繰り返さないようにする。 | 改善意識 |
| アドバイスを受けたことはメモを取り、次に活かす。 | |
| 前日のアドバイスをもとに、毎朝、目標を設定してサロンワークに就く。 | 目標意識 |
| サロンで働くスタッフの技術や接客そのものがお客さまに提供する商品。 | 品質意識 |
| お客さまとかかわるすべての時間がお客さまのもの。 | 顧客意識 |
| 自己満足ではなく、お客さまの目線に立って仕事をしていくことが大切。 |
このようにサロン実習を通して気づきを得た学生に、8つの意識の定着をねらい、学校生活に置き換えるとどのような行動になるのか、次のステップでは、“日常の学校生活の行動の一例”のように、身近なことを用いてまとめていきます。
※他にこのような例でも展開できます。
【目標設定を通して学ぶ】
入学後すぐに、学生と社会人の違いについて、社会に出て働くための意識について学び、その意識を持ちながら日々の学校生活で実践に移していく。
【学園祭等の学校行事の振り返りを通して学ぶ】
学園祭の模擬店の運営を振り返る。良かった点や改善点からどのような意識を持って運営することが大切なのかを考え、学校生活に置き換えて実践に移していく。
コスト意識 ・・・ 電気や空調の消し忘れをしない、道具を大切に使うこと(道具に愛着を持つこと)
改善意識 ・・・ 取り組んでいることを振り返りながら更に良くなるためにはどうすればよいかを考えること
協調意識 ・・・ 同じ目標を持った仲間と助け合い、協力し合うこと
目標意識 ・・・ 常に目標を持ちそれに向かって取り組むこと(テストの点数や順位)
時間意識 ・・・ 5分前行動を心掛けること
納期意識 ・・・ 提出物の期限を守ること
品質意識 ・・・ 挨拶や返事、思いやりや気配り・心配りなどの人間力や技術力、知識力を高めること
顧客意識 ・・・ お客さま第一の姿勢の為にこれら7つの意識をしっかり持つこと