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学生から社会人へ “8つの意識”でマインドの切り替えを -2
2025.11.18 Vol.12

社会人としての意識は、説明を聞くだけでは身につきません。学生自身が考え、意見を交わしながら学ぶ機会が重要です。本コラムでは、授業事例を紹介し、社会人として求められる考え方を主体的に学ばせるための指導の工夫について考えます。

B検 News Plus Vol.12
働くための意識づけ “8つの意識”

8つの意識は働く上で大切ですが、学生時代から心掛けておくと良い意識です。(本校では、これらに「健康意識」をプラスしています。)しかし、頭で理解していても、実際に行動に移せなければ意味がありません。どのように学生たちにこれらの意識を理解してもらい身につけていくのか、3つの事例をご紹介したいと思います。

B検 News Plus Vol.8
【授業事例】実務実習の振り返りを通して「8つの意識」を学ぶ
1.
自分自身の良かった点や改善点は何か、また、スタッフの方々の仕事の仕方に何を感じたのか各自で振り返る。
2.
自分の考えを5人程度のグループでシェアし、出た意見にある共通点を考え、まとめ、発表する。
3.
講義で、8つの意識を学習する。
4.
仕事に就くにあたりどのような意識を持って行動することが大切なのかを考え、学校生活に置き換えて実践に移す。

実務実習を通して、学生たちは、スタッフやお客さまとのコミュニケーションの取り方やかかわり方、お客さまが何を求めてサロンに来店されるのか、そしてどのような意識を持って仕事に携わればよいのかなど、たくさんのことを学びます。

<実際の授業で聞いた学生の気づきと8つの意識(例)>

学生の気づき 8つの意識
間違えてしまったことを次に繰り返さないようにする。 改善意識
アドバイスを受けたことはメモを取り、次に活かす。
前日のアドバイスをもとに、毎朝、目標を設定してサロンワークに就く。 目標意識
サロンで働くスタッフの技術や接客そのものがお客さまに提供する商品。 品質意識
お客さまとかかわるすべての時間がお客さまのもの。 顧客意識
自己満足ではなく、お客さまの目線に立って仕事をしていくことが大切。

このようにサロン実習を通して気づきを得た学生に、8つの意識の定着をねらい、学校生活に置き換えるとどのような行動になるのか、次のステップでは、“日常の学校生活の行動の一例”のように、身近なことを用いてまとめていきます。

※他にこのような例でも展開できます。

【目標設定を通して学ぶ】

入学後すぐに、学生と社会人の違いについて、社会に出て働くための意識について学び、その意識を持ちながら日々の学校生活で実践に移していく。

【学園祭等の学校行事の振り返りを通して学ぶ】

学園祭の模擬店の運営を振り返る。良かった点や改善点からどのような意識を持って運営することが大切なのかを考え、学校生活に置き換えて実践に移していく。

学生の気づきを習慣へと導く
学生から出たそれぞれの意見を8つの意識に分けると、必ずしも同じ内容の意見が同じ意識に分けられないことに学生たちは気付きます。そこから、それぞれ異なる意識ではありますが、最終的には全てに共通する意識、それは一緒に働く仲間やお客さまの為に心掛けなければいけない意識である顧客意識に繋がっていることを理解します。
どの時期に8つの意識を学ぶにしても、学んで終わりでは意味がありません。授業の中で、これらの意識の定義を学び、学生たちが考えながら自分たちの経験を当てはめて気付くことで定義の意味を深めることができます。しかし、ここで終了では身についたことにはなりません。気づいたことは学校生活や日常生活において行動でき、習慣化できることが大切です。
日常の学校生活の行動の一例
8つの意識を学校生活の行動として考えた際の例をあげてみます。

コスト意識 ・・・ 電気や空調の消し忘れをしない、道具を大切に使うこと(道具に愛着を持つこと)
改善意識  ・・・ 取り組んでいることを振り返りながら更に良くなるためにはどうすればよいかを考えること
協調意識  ・・・ 同じ目標を持った仲間と助け合い、協力し合うこと
目標意識  ・・・ 常に目標を持ちそれに向かって取り組むこと(テストの点数や順位)
時間意識  ・・・ 5分前行動を心掛けること
納期意識  ・・・ 提出物の期限を守ること
品質意識  ・・・ 挨拶や返事、思いやりや気配り・心配りなどの人間力や技術力、知識力を高めること
顧客意識  ・・・ お客さま第一の姿勢の為にこれら7つの意識をしっかり持つこと

他にも多くのことが挙げられるはずです。
サービス業への就職をめざす学校における8つの意識は、人間力向上のための教育でもあります。これらの意識を学生たちに浸透させるために私たち教職員にも「率先垂範」の覚悟が必要です。“学生として”学生に接するのではく、“一社会人として”学生に接していくことが求められます。
学生たちが知識だけではなく、「自ら考え、気付き、行動し、習慣化できる」ところまでめざしていきたいものです。
((学)国際共立学園 国際理容美容専門学校 渡辺真由美)
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