ビジネス能力検定 B検 ジョブパス >> 導入事例 >> 【導入事例】株式会社ヨシケイ
株式会社ヨシケイ
 多くの“引き出し”備えお客さまの的確な対応に
 創業40年のヨシケイは「食卓を笑顔にする」夕食の食材宅配サービスをビジネスにしています。社会で活躍する女性に心と時間のゆとりを与え、「楽しい食卓・明るい家庭」の実現を支援しているのです。ヨシケイの職場も多くの女性が楽しく前向きにやりがいを持って働いており、自立型社員をめざして能力の向上に努めています。人材開発室リーダーの坂原圭さんにビジネス能力検定ジョブパス(以下B検)の導入の動機や活用法、成果などについて聞きました。
  • B検は4年前に導入 昇格の必須な要件に
  • B検導入の大きな成果は何事にも挑戦する姿勢

株式会社ヨシケイ
人材開発室リーダー 坂原さん
 期待できる取組の効果

食材セットを宅配して
経営理念は「楽しい食卓 明るい家庭」
 全国規模で事業を展開しているヨシケイのフランチャイズとして、株式会社ヨシケイ富山、株式会社ヨシケイ石川、株式会社ヨシケイ岐阜があります。社員は350人余りで、その内9割が女性社員です。「つくる人から笑顔に。」をテーマに「楽しい食卓・明るい家庭」を経営理念に掲げ、グループ全体が安全・安心と美味しさを家庭にお届けしている会社です。
 ヨシケイには営業部・仕入部・製造部・総務部があり、製販分離で各部署が連携を取りながら笑顔あふれる食卓づくりのお手伝いをしています。食材をお届けするだけでなく、スマイルスタッフのきめ細かい対応がお客様にとっての“付加価値”となっています。お客様から「毎日来てくれることを楽しみにしとるよ」といわれるような信頼関係を築き、つながってきました。
 坂原さんは「当社は40年前から女性の社会進出を促す仕事を目標に創業されたのではないかと思います。先見の明があったのではないでしょうか」と会社の目指すところを示しています。
北陸独特の風土が育んだ共働きの女性活躍社会
 富山県には共働き世帯が多く、女性は家庭、男性は外に出て働くという昔ながらの日本独特の固定観念はあまりなかったといわれています。「こうした土地柄から、当社の事業も地域の皆さんに受け入れて頂けたと思います。社員はみないきいきと元気に働いています。お客様に食材を提供する私たちがまず笑顔にならなければなりません」と坂原さんは言います。
 ヨシケイではお客様に、様々な提案をして、コミュニケ―ションを図っています。「当社の商品を届けることで、お客様の様子が分かります。困っていることや悩んでいることを汲み取り、少しでも力になって楽しい食卓、明るい家庭へ導いていければ、という思いです」と熱い思いを語ってくれました。お客様と社員が日常の生活の中で、強い絆で結ばれていることが坂原さんの話からよく理解することができました。「女性が多い当社の社員の家庭が明るくなければ、仕事にも影響します。社員も笑顔で働いてもらえるように、いろいろな取り組みもしています」ということでした。
B検は4年前に導入 昇格の必須な要件に
 B検の導入は、4年前のことになります。「就職希望の学生もB検を活用されており、しっかりした知名度のある検定」という常務の提案が動機でした。「社員が様々な場面にも対応できるオールマイティーな人間になるように、B検から社会常識や必要な知識・技能、マナーなどを勉強させていただいています」と坂原さんはいいます。
 ヨシケイの人事制度は、いわゆる年功序列で給料が上がっていく制度ではなく、社員の能力向上や日頃の努力を評価する昇格制度になっているということです。等級が2~3級へと昇格していく時に、B検が必須な要件となります。
 社員の勤務年数が最短3年ぐらいでB検の2級に挑戦しますが、各営業所では「早めにB検を受けた方が良い」と勧めているそうです。
 試験対策は、本人が自発的にテキストを購入して勉強したり、過去の問題集を参考にして取り組んでいます。ヨシケイではB検を高く評価していますので、受検するからには全員に合格してほしいとの思いで、いろいろな工夫も凝らしています。時事問題に対しては、新聞やインターネットで情報を収集し、社会の動向に注視するよう努めているそうです。
B検導入の大きな成果は何事にも挑戦する姿勢
 新卒者の採用は主に短大と四大を対象にしており、中途採用は通年行い、高卒者も採用しています。坂原さんは「とにかく明るくて元気があって、笑顔のある人。さらに自発的に物事を考えて行動できる自立型の人材を求めています」と望ましい人材像を明らかにした上で、「何事にも目標を持たないと楽しく仕事ができないと思います。目標を持って取り組んでもらい、やりがいを持って働いていただきたい」そうです。
 「自発的に学ぶことで視野も広がり、顧客に対する意識が醸成され、これが自立型社員の育成にもつながります。1つの事柄に対して多角的な見地から考える力が身に付き、視野が広がります。B検に取り組んだことで何事にもチャレンジすることの大切さを学ぶことができたのではないでしょうか」とB検の意味について話しています。
 さらに「高みを目指すことを学んだのではないかと思います。常務のB検導入の動機は、社員に“考える力”をつけることでした。日ごろのニュースをより注意深く見るようになり、様々な問題に対しても他の人の意見も汲み取りながら多角的に考えられるようになったと思います」。
 いろいろな方向から考えられる能力が養われると、自分の考えにも幅が広がり、お客様に対してどのように対応すれば大きな結果が出せるのか、こうした「考える力」をB検から学んでいるようです。
 自発的にいろいろなことを学ぶ能力を社員一人ひとりが身に付けることが大切ですが、坂原さんは「自発的というのは大変難しいことです。やはりB検を活用することが一つの方法だと考えています」と述べています。
多くの“引き出し”備えお客さまの的確な対応に
 ヨシケイ社員のセールストークでも、B検は役に立っているといいます。昇格で1級から2級、3級に上がるときに、B検は必要になり、こうした昇格の要件を全部クリアしなければなりません。
 「当社のセールストークの基本は、会社の考え方、会社の思いをお客様にいかに伝えるかということで、大変重要な位置付けになっております。当社のビジネスシステムやコンセプト、メニューのカタログや食材の特色をお客様により分かりやすく理解していただけるように丁寧に話し、納得していただける能力を社員は常に身に付けておかなければなりません」と強調しています。
 また「お客様と直接対応する時に必要な“引き出し”を、セールストークの中にたくさん用意し、その中からお客様に応じて必要なものを取り出して使い分けしていくことが目的の1つなのです」と語っています。
 「B検は、社員の情報収集能力や問題解決に役立っていると思います。1つの例として、気が付かないうちに新聞を読む習慣が身に付いた。そして紙面から情報を得ることができた。その結果、お客様との関係づくりに応用できる多くの“引き出し”がスキルに新しく加わった」などと、的確に挙げてくれました。
(取材日:2017年10月)
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