ビジネス能力検定 B検 ジョブパス >> 導入事例 >> 【導入事例】学校法人片柳学園(日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校)
日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校
 新たな人材が求められる時代はB検の学びが社会で生きる力に

千葉学校長・副理事長
これからの学生に身につけて欲しい能力

 学内企業説明会では例年100社以上の企業が参加し、他社内定者の〝キャンセル待ち”をする企業もあるほど卒業生が高い評価を得ている日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校。早くから全学でB検を導入した両校の具体的な取り組みと今後のB検への期待を紹介します。
 東京都大田区にある日本工学院専門学校は2017年に創立70周年、日本工学院八王子専門学校は創立30周年を迎えます。電子・工業系を皮切りに、今ではコンピュータ、医療、スポーツ、クリエイティブ系と、時代のニーズに応えて多岐にわたる分野の人材育成に取り組んでいます。
 同校の千葉茂学校長は「教育目標も時代の変化に対応しなければなりません。現代社会では創造力、革新力、そして『生きる力』といったものが必要です」と指摘します。「従って今は、一方的な詰め込み型教育ではなく、学生が自ら考え学ぶ力を養うために、『プロがプロを育てる』ことを意識して第一線の職業人を教員に迎えたり、実習環境の充実にも万全を期すなど様々な工夫に取り組んでいます」。
  • 全カレッジの学生にB検対策講座を開講
  • 「社会人として生きる」学生の意識が向上

B検を評価する点・教育的な効果


ITカレッジ 井上先生
解決したい学生の課題と成果

全カレッジの学生にB検対策講座を開講
 両校では「カレッジ」と呼ぶ学部制を敷いており、現在ではIT、テクノロジー、医療・保育など7カレッジを展開。その下に合計で39学科117分野(専攻)を設けています。一部の学科を除き全カレッジで授業にB検が導入されているほか、「チャレンジプログラム」と呼ばれる就職支援を目的とした課外授業でも全カレッジの学生を対象にB検対策講座を実施しています。

 このうちITカレッジでは2年制で1年次、4年制では2年次に「ビジネススキルⅠ」という科目でB検ジョブパス3級取得を目標に授業を行っています。日本工学院八王子専門学校のITカレッジで、ITスペシャリスト科、情報処理科、パソコン・ネットワーク科において同科目の授業を担当する井上正也主任は、「『ビジネススキルⅠ』の授業は、社会人として必要なビジネススキルとコミュニケーション力を身につけることが達成目標であり、その指標の1つとしてB検合格を目指しています。全15授業中の3分の1をB検対策に充てています」と紹介します。

 教材は公式テキストに加えて、オリジナルの穴埋め式レジメやパワーポイントを活用。授業の進め方は、挨拶や身だしなみなど学生でも馴染みやすい項目はすぐに模擬問題に入り、ビジネス用語などの初めて触れる項目に関しては、ポイントを詳細に解説するなど効率的に進めています。またビジネスシーンを想定したロープレを繰り返し行って、学生の興味と学習意欲を高めるように工夫しています。

 こうした試みが実り、ITカレッジのB検ジョブパス3級合格者は例年9割以上の高水準を達成。しかし井上主任は「学生にはB検合格が『ゴール』と勘違いさせないよう心がけています」と指摘します。「学習したスキルやマインドを、今後の学生生活や卒業後の社会人生活に生かしていくことができるよう、授業の中でも常に学びの内容と実生活の関わりを意識づけています」。
「社会人として生きる」学生の意識が向上
 このような取り組みを通して「学生の意識の向上が顕著に見受けられます」と井上主任は評価します。「具体的には挨拶や、教員への質問の仕方が目に見えて変わりました。例えば普段の会話でも、まず理由や言い訳を述べていたのが、結論から始まる理路整然とした話し方ができるようになりました。さらに大きいのは検定試験の勉強を通して、組織の中での働き方を学生がイメージできるようになったことです。日本の企業ではチームの一員として働くことが多く、いくら技術や専門知識に優れていても、ビジネスマナーやコミュニケーション力がなければ通用しません。こうした力が将来のキャリア形成に必要だと学生が自覚できたのが、卒業後も社会人としての糧になると考えています」。

 一方、千葉学校長は「企業が求める人材像の変化」からB検の活用に期待を寄せています。千葉学校長は「これまでの企業は既存事業で活躍する即戦力の人材を歓迎していましたが、IoT(インターネットオブシングス)をはじめ技術革新が加速する今、先例のない新しい技術を活用できる人材や、既成概念にとらわれない発想や知恵を持つ『新しい人材』が求められています」と指摘します。その上で「就職する学生にとっては、自分の能力を発揮する機会や領域がより広がったといえるでしょう。そこにチャレンジして自己実現を図るには、B検のビジネスマナーやスキル、ビジネス用語などの学びを通して培った『社会で生きていく』という姿勢が活路を開くはずです。私たちはそうした学生を支援する意味でもB検を重視しています」と語っています。
(取材日:2017年1月)
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