ビジネス能力検定 B検 ジョブパス >> 導入事例 >> 【導入事例】仙台総合ペット専門学校
仙台総合ペット専門学校
職業関連性を意識したビジネス教育を展開し、
学生時代から将来に活きる社会人基礎力を養う
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宮城県仙台市に校舎を構え、東北6県から広く学生が集まる仙台総合ペット専門学校。愛玩動物看護科、トリマー科、ドッグトレーナー科、飼育管理科の4学科6コースを設置し、動物病院からペットショップまで愛玩動物(ペット)業界に有為の人材を多数輩出しています。早くにB検を導入した同校では、その内容も次第に洗練され、「職業にリンクした学び」を展開しています。
 専門知識だけでは足りない B検を筆頭にビジネス教育を充実
 仙台総合ペット専門学校のディプロマ・ポリシー(卒業認定・専門士授与に関する方針)の中には「ビジネス能力検定ジョブパス3級の資格を取得している又は同程度の知識技術を有していること」という一文があります。学校全体の指針を表明するディプロマ・ポリシーに具体的な資格名を記す例はあまり見られませんが、教務課長の菅原学先生は「敢えて入れる必要があったかと思います」とその理由を説明します。

教務課長 菅原先生
 「本校に限らず動物関連分野の就職を目指して進学する学生は、動物に関する専門知識や技術を身に付けさえすれば将来活躍できると思いがちです。しかし現実はそう甘くなく、また本校がディプロマ・ポリシーを改定した10年ほど前から、面接やインターンシップなど就職活動の現場においても、採用側が新卒者の『社会人基礎力』を非常に重視するようになりました。本校は東北で初めて認可を受けた動物系専門学校として、東北地方では中心的な存在です。私たちが社会人基礎力を備えた人材を育成し業界に送り出すことにより、ひいては動物分野全体の雇用の好循環や地位向上につながる。そのように考え、B検をその一環とするビジネス教育の充実を図る姿勢を明示しました」。
 業界に明るいクラス担任が講師 統計問題や時事問題にも注力
 したがって同校では、「職業関連性」を強く意識して取り組んでいます。新入生は入学直後にB検の説明を受けますが、「その際もB検の学びが今の動物業界にいかに求められているか、また将来どんな風に役立つかを丁寧に伝えています」と菅原先生。5月の連休明けにB検3級試験の申し込みを受け付け、前期末の試験日に向けて対策授業が始まります。かつては接遇に明るい外部講師を招いたこともありますが、現在は全学科クラス担任が授業を受け持っています。
 その理由はやはり職業関連性です。「動物業界を知らないと学生に関心を持たせる授業はできません」と菅原先生。先生自身、同校を卒業後、ペットショップなどで活躍した経験から、担任する飼育管理科の授業では現場の事例をふんだんに取り入れています。「特に仕事の基本となる8つの意識では、報告を怠った結果こんなミスが起きた、お店にある消耗品を見直したら浮いたコストを他のサービスに回せた、といった例を挙げ、自分が働くイメージを持ちながら理解させるように努めています」。
 授業は基本的にテキストに沿いながら適切な事例を紹介する形で進めていますが、統計問題とビジネス用語の指導時にもなぜ学ぶのか動機づけをしっかり行います。統計問題はグラフや表の問題が出題されるため、計算が苦手な学生には別に課外授業を設けていますが、「重視しているのが数値から何かを読み取る力です」と指摘します。「ペットショップなどで働くにあたり、売上や経費の分析を通して全体像を把握する力はきわめて重要です。表やグラフが示すものが実際の店舗運営にどう繋がっていくか、事例に則しながら一つひとつ解説しています」。
 またビジネス用語では時事問題を多く取り上げています。「就職面接では『最近、気になったニュースは』などと質問されますが、期待されているのは動物の話題ばかりではありません。たとえば昨今の物価高が動物業界にどんな影響を及ぼすか。視野の広さや関連付けて考える力などが求められると思います。世界のニュースも生き物と密接に関わることを説いています」。
 講義のほか随時グループワークも行っていますが、得意な学生が教える立場になりがちなため、単元により効果的なタイミングを図って実施しています。協働する力を養うこと、様々な意見を聞くことも目的の1つです。
 成果は意識の変容 企業からも抜群の評価
 菅原先生が飼育管理科でこのような授業を行い、成果が見られたことをきっかけに、他学科も担任主導型に切り替えていきました。学科により関連付ける内容はさまざまですが、たとえば愛玩動物看護科では、動物医療コミュニケーションとつなげた学びを横断的に行うなど、学生の理解を深めるために各科工夫をしています。なお、ビジネスマナーは検定対策としてお辞儀や挨拶などのロープレを授業で行うほか、「ハイオアシス運動(※)」を通して定着させています。
 検定合格率は高い水準ですが、「合格した事実より、B検の学びによって学生の意識が変わることを成果と捉えています」と菅原先生。同校の学生は高校新卒が多いため、入学直後のクラスは割とにぎやかな雰囲気ですが、職業に直結した学びにより相手に配慮した行動を心がけるようになるせいか、半年も経つと落ち着いてくるそうです。菅原先生はそれを「大人の階段を着実に登っている」と表現します。1年後期は身につけたB検の知識を前提に「キャリアデザイン」や「総合的な学びの時間」などの授業でインターンシップの準備を行い、就職活動に臨んでいます。
 卒業生を受け入れる企業からは「書類の扱いが丁寧で提出期限も守る」「新人研修でも積極的な姿勢が目立つ」「他校の出身者と比べても明らかにマナーが良い」などと高評価。一方、卒業生からは「動物業界にも経営感覚やビジネスマナーが欠かせないとわかった。学生のうちに身につけておいて本当に良かった」という声が寄せられています。今後もますます「職業にリンクする」授業を磨いて、職場で直面する様々な課題を解決できる力を育みたいと構想しています。
※ハイオアシス運動:同校が長年励行するあいさつ運動。「はい」「ありがとうございます」「承知いたしました」
 など、接客に多用される言葉を授業の冒頭などで唱和している。
(取材日:2025年11月5日)
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